ホープリル。其々の想い。
2002/01/16(水) 09:24:08 ルナ
タイトル 何も分かってない
出雲はいちおー私を慰めてくれているようだ。
別に後ろ向いたからって泣いてる訳じゃない。
私はそんなに弱くないし。ただ・・・恥ずかしかっただけ。
いままでこんな事、誰にも話したことなかったし。
はずかし〜////なんでこんな事、言ってしまったんだろう?
ちらりと後ろの出雲を見てみるとソファに横になっていた。
っとイリフが私に近づいてきて耳元でつぶやいた。
・・・出雲ノ奴 ココカラ逃ゲダス事シカ考エテナイヨ ドウスル?・・・
・・・ふ〜ん。そういう事ね。やけに今日はおとなしいと思ったら
そういう事、考えてたんだ。私のことじゃなくて逃げる事ね・・・・。
・・・ル、ルナ?・・・
心なしか私の顔を見たイリフの顔がひきつっている。
「出雲・・・ここから逃げ出す事、考えてるでしょ?」
私の言葉に出雲はがばっと起きあがった。
「そ、そんな事、考えてる訳ないやろ・・。」
私はその時、出雲の顔につたう汗を見逃さなかった。
「ふーん。そんなに逃げたいんだ・・・私はただアンタの事、心配して
言ってやってんのに・・・。あんたの世界の親も心配してるだろうし
自分の息子が死体で帰ってきたら誰だって悲しむでしょ?」
・・・ルナガ怒ッタ〜・・・
ノルフもイリフと一緒に顔をひきつらせている。
出雲はいつになく真剣な顔で言った。
「あんな親・・・親と思ってへん。」
私の怒りはその時にぶち切れた。
パン!!
私は気が付くと出雲の頬を思いっきりひっぱたいていた。
「親がいるだけいいじゃない!なのに親と思ってない?
ふざけないで!この世には親がいなくて一人ぼっちの人も
たくさんいるんだよ!親がいるだけ・・・幸せなのよ。」
私はそう言うとドアを開けてその部屋から出た。
・・・ルナ〜・・・
「なによ・・人の気もしらないで・・・。お父さん・・・お母さん・・・。」
私の目にはいつのまにか涙が溢れていた。
そう。私はずっと寂しかった。一人はもういやだった。
親はかけがいのない人。血のつながってる唯一、大切な人。
2002/01/18(金) 21:54:40 三嶋 出雲
タイトル 人それぞれ 今日の気分 腰痛
何か呟くような声がしたあとパタパタと
階段を下りる音がした。どうやらルナは下に行ったらしい
「ったく殴って文句言う間もなく逃げるなんざ卑怯だよなぁ?」
俺が頭をかきながらもう誰も居ないドアの向こうに向かって言う
…イズモ…
『親がいるだけいいじゃない!なのに親と思ってない?
ふざけないで!この世には親がいなくて一人ぼっちの人も
たくさんいるんだよ!親がいるだけ・・・幸せなのよ。』
「幸せねぇ…」
ルナの言葉を思い出しながら天上を見上げながらボソリと呟く
「それは親にもよるもんなんだよ…」
…ソーカモシレナイケド。るなニハソレハ禁句デショウ〜?
心理トイウカ親ノ居ナイ子ハ少ナカラズ居ル子ヲウラヤマシガルモンダシ…
「そないなもん。隣りの家のの芝生はなんとやらだ。現実、
いない方が良い親だって俺に言わせりゃぎょーさんいる…ッ。
もちろんその逆、居て感謝できる親もいる…俺の親は前者のほうや…」
思い返せば嫌な事ばかり。昔は良かった、嬉しかった思いでも
今となってはそんな風には思えなかった…
「どうせあのジジイにとっちゃ…俺は人生のコマの1つなんだよ…」
…ナンカ聞イテルダケデ嫌ナ人間ダネェ…。デモ少シ言イスギジャナイ?
一応イママデソダテテモラッタンエショ?ソレハ感謝スベキダヨ…
「あぁ、おかんには感謝するで、でも金だけで解決しようとする
オヤジには俺は絶対感謝せんッ!!」
俺はそう言って窓の方まで歩く。
…マァ…イインジャナイノッ?ソウイウ考エ方モ、人ソレゾレダシネェ…
2002/01/19(土) 00:27:13 コーディル
タイトル 過去
夜。
宿から月の浮かんだ空を眺め、大陸の事を考えていると、昔の事を思い出した。
なぜ今まで忘れていたのか・・・。
我ながら呆れる。
『この世界は崩壊するわ』
透き通るような白い肌。
涼やかな声で言っていた・・・。
『でもね、救う者達が現れるの!』
柔らかな表情で微笑みながら・・・
『その中にはあなたもいるのよ』
・・・俺も?俺がこの世界を救う?
『そう。八人の人間と八精霊が力を合わせるの。その内の四人は異世界の人なのよ。凄い事だわ!・・・一度でいいから会ってみたいわ』
・・・俺が世界を救う時、お前は側にいないのか?
問いに彼女は寂しげに、儚く微笑んでいたな・・・
パール・・・
2002/01/19(土) 09:52:39 ルナ
タイトル 悲しい
私は涙をぬぐうと階段を下りた。
出雲なんて私の気持ちぜんぜん分かってない!・・・・分からないと思うけど。
私は食堂のイスに座るとぼんやりと考えていた。
親がいるだけ幸せ・・・か。私ったら今頃何言ってんの?
異世界から来た出雲達にも親はいる。
うらやましかった。それなのに・・・・。
『あんな親・・・親と思ってへん。』
なんでそんな事言うの?親が死んじゃっても悲しくないの?
・・・ルナ...元気ダシテ・・・
イリフは悲しそうに私の顔を見る。
「・・・・うん。」
私はぼんやりとつぶやいた。
「ルナさん・・・どうしたんですか?」
ふと見てみるとメリルが心配そうに私を見ていた。
「別に・・・どうもしないけど。」
「そうですか・・・。」
メリルはそう言うと小春達の所へ行った。
「ルナさん完璧におかしいです・・。」
「何かあったのかしらね?」
「心配ですぅ〜。」
何考えてるのルナ・・・。私は強いんだから。
しっかりしなきゃダメじゃない!今までだってそうして生きてきた。
死ぬ・・・・?そんな事を考えた事もあった。
でも、親の分まで生きなきゃいけない。
私はそう思った。でも・・・生きても意味はないの?
私・・・どうしたらいい?
2002/01/19(土) 22:48:55 榊 凛耶
タイトル 眠い。。。
…もう陽が暮れそうだな…。
そんな事を思いながらコールと話していると師範が入ってきてどうにもややこしい話になってきた。
「なぁ師範。もうそろそろ俺腹減ってきたからさ、この話明日にまわさねぇ?どうせコール泊まるんだろ?」
「それは有難いですね。もし良かったらの話なんですが…」
「あー。でも此処布団無いから宿のほうが良いな」
師範が喋る前に俺がいいよいいよと声を掛けてサンを呼び、宿を用意するようにと指示をかける。
するとコールが呆れたように言った。
「まるでここは凛耶が仕切ってるみたいですね」
「おぅ。俺が影の支配者だからな」
「何を言っているんですか…」
その夜だった。
「凛耶……家族…ってどんな感じなんですか?」
「…………家族?」
ふと、思い出した。
…家族。
そういえば『此処』は俺のいる世界じゃなかったっけ…?
俺の、もといた場所は『地球』。
当たり前のように居た此処の星は、俺の居場所じゃない…のか?
家族かぁ。
美代が居た気がする…余りにも忙しくて忘れていた気が…。
心配、しているのだろうか。
してるだろうな。
もう何週間という月日。家を留守にしてるんだから…。
家族…。
今、俺に出来ることはなんだろうか…。
2002/01/28(月) 10:44:12 ルナ
タイトル ふらりと
私はしばらく、ぼ〜としていた。
「親・・・かぁ。」
私はぽつりとつぶやいた。
そもそも親って居てうれしいものなのかな・・・。
あまり記憶かないせいかよく分からない。
いやな親もいるだろうけどやっぱ居る方がいいよね。
いままでだって私は我慢してきた。町の子達にはみんな親がいて
かわいがられてた。でも・・・・私は一人。
なんだか生きているのさえもイヤなほどさみしかった。
私はふらりと食堂を出た。
流れてくる風がみょうに気持ちいい。
ふと隣を見てみるとイリフが心配そうな顔をしてる。
イリフは私の考えてる事を分かっているみたい。
ぼんやりしながら適当に歩くと一本の橋にたどり着いた。
下を見ると川。私は橋にひじをついた。
川のせせらぎがみょうに優しかったので私はまた泣いた。
2002/01/28(月) 21:31:17 三嶋 出雲
タイトル 久々!
夜…凛耶とコールが帰ってきて
宿は1部屋約2人づつ…女性人は女性人で2つにわかれ
そして凛耶とコールが同じ部屋…そして俺は一人…
「よし!逃げるぞ!!ノフル!!」
『はいぃぃぃ〜…?』
ノフルは寝ぼけ眼でコチラを見みる、俺の言っていることが
理解できていないようだ。
『何?』
「だから逃げるぞ!!」
『どこへ?』
「大陸だ!未知なる地をもとめていざっ!!」
『なんで?』
「…悪魔やピンクから逃げるためや…」
俺が一つ一つ答えていくたびにノフルの目は覚めてくる
『どーして…?折角合流で来たのにぃ〜?』
「…だって俺居るとじゃまじゃん…?」
『それって出雲の思いこみ…ってか逃げたいだけじゃないの…?』
ノフルにそういわれ俺は少々止まりつつ気かなかった事にして話を続ける
「今が絶好のチャンス!!コールさんや皆も寝てるし
ここは俺一人や!!誰似も邪魔はされん!!」
『もしかしてさっきの図星?』
「朝一番の便で乗れば場万事OKや!!」
『…リヴァイアサンに食われちゃっていいの〜…』
ニヤリと笑うノフルを横目で見る…そんな小競り合い(?)というか
言い合いが数時間続いた…もちろん小声で…
――数時間後
『いやぁ…いぃ朝日だねぇ〜出雲〜日の出だよォ〜v』
「…せっ…せやなぁ…」
そういって俺はゼーゼーと息をする。喉が痛い…
言い争って数時間結局朝日が昇るまでいいつづけた2人でありました。
2002/01/29(火) 09:02:09 ルナ
タイトル 元気だそう!
私は泣くだけ泣くと宿に戻った。
部屋は小春と同じ部屋だった。
ベットの中に入ってもあまり寝られなかった。
私はむくりとベットから起きた。
イリフはとなりですーすーと寝息を立てている。
「寝られないの?」
ふいにその声に振り向くと小春がまっすぐな瞳でみつめていた。
「まぁね・・・・。」
私は下を向いてうつむきながら言った。
「何かあったでしょ?出雲となんかあったの?」
私は黙った。言えない・・・。
「なんて顔してんのよ。」
小春の顔を見るとさみしそうな悲しそうな表情をしていた。
「ごめん・・・。言えない。」
私はまたうつむいた。
「言いたくないならいいけど・・・言いたくなったらいつでもいいなさいよ。」
そう言って小春はまたベットにもぐった。
小春の方がこんな別世界に来てつらいはずなのに・・・・。
しっかりしてる。私・・・・どうかしてるなぁ。
こんな事でへこたれるなんて。私らしくない。
私はパンッと自分の頬を叩いた。
「ルナ!らしくないぞ!」
うん。元気が出てきた。親の事は仕方ない。死んじゃったんだから。
何度くやんでもくやむだけ無駄。
その前にこの世界の事を考えなきゃ!