ホープリル。封印の森へ…そして。
2001/07/03(火) 18:47:34 榊 凛耶
タイトル 行動
なんか俺が戻ってきてから出雲とか言うさっき会った男とピンクの頭をした女、ルナって言ったっけ。
この2人が喧嘩をしている。いい加減にして欲しい気もする。
何だかんだ言って結局は・・・。
「・・・つまりコールは封印の森、とかいうところが怪しいってんだろ?」
「はいv」
って事らしい。
俺はもうコールのこの性格には慣れたけど他の奴等はそうでもないらしい。
ちょっとビックリしている。と言うか呆れている・・・って言った方が正しいのだろうか。
そう思っていると事は結構進んだらしい。
封印の森について話している。
「まぁ、その封印の森ってのにもう一回行こうぜ。」
立ち上がって俺は提案した。
そしたら皆頷いて立ち上がり、俺たちは封印の森へ行くことにした。
やはりここでもルナと出雲は口喧嘩。
「何言ってるのよ!?こっちだろ!?」
「ちがうわよ!あっちでしょ!!」
・・・・五月蝿いな。少し静かにして欲しい。
他の人たちももうこの2人には完全に呆れている様子だ。
「どっちでも良いだろ。早く行くぞ。メリルって女を捜すんだろ?」
そう言って俺は2人が指してる所と違う場所を歩き始めた。
・・・・が。
歩いても歩いてもメリルとか言うやつは見つからない。
しかも7人で歩くとなると結構大人数。
そこでコールが提案した。
「仕方が無いですね。ここで数人になって分かれましょう。」
皆はこの意見に賛成みたいだ。
俺たちはここで、いくつかのグループに分かれて、歩くことにした。
2001/07/04(水) 13:27:54 メリル
タイトル 一方その頃 今日の気分 お久しぶりです;
メリルは森のいたるところに罠を仕掛けていた。
もちろん動物を狩るためではなく人を近づけない為にだ。
誰に言われた訳では無いが、この森に来る欲深い人間を見ていて自然と自分で始めたことだ。
「次はこっちのほうに、落とし穴でも掘ろうか?」
隣に座る耳の長い犬に向かって語りかける。
一緒に穴を掘りながらメリルはため息をついた。
この間あったレイジェンという人のことを考えていた。
分かれた後こっそりと後をつけると沢山の人が集まっていた。
「はぁ・・・」
この森は変わっているからあまり人を近づけちゃいけない気がする・・・
と思い、ますます罠を強化しているのだ。落とし穴はかわいいほうで、場所によっては岩がふってきたり、木製の槍が飛んできたりする所もある。
「!」
ぼんやりとしていたら突然横にいた動物が唸りだした。
「近くに何かいるの?人かな・・・それとも・・・」
次第に音が近づいてきた。
メリルは落とし穴を完成させ、草の陰に隠れて様子をうかがっている。
2001/07/05(木) 08:56:06 ルナ
タイトル 再会
あれたら封印の森でメリルを探してみたんだけど
......ぜんぜん見つからない。
そういうわけでいくつかのグループに分かれて
行くことになった。
「でも、なんで....あんたと同じグループになんなきゃいけないのよ!」
私は出雲を指さしながら言った。
「それはこっちのセリフだ!」
「このばーか!」
私はあっかんべーしながら言った。
「なっ!」
「やめないか。二人とも。」
レイジェンがとめる。そう。私はこの出雲とレイジェンと
同じグループになったのだ。まぁ、レイジェンはいいとして。
私がそんなことを考えている時だった。
ズボッ
「えっ!」
底が抜けたと思ったらそのまま穴らしきとこに落ちた。
思いっきりお尻うった。いったー。
「ったー。何よこれ!落とし穴じゃないの。誰が作ったのよー。」
「何してんだ?」
出雲があっけらかんと聞く。
「落とし穴に落ちたのよ!たすけろー!」
「.....そこだけもりあがっていたのに気づかなかったのか?」
レイジェンが呆れ顔で言う。
「うっ。仕方ないでしょ!落ちちゃったんだから。」
そう言って私はなんとかレイジェンらに助けてもらった。
ガサッ
その音にびっくりして振り向くとそこには....。
「メリル!」
私は見た瞬間叫んでいた。メリルの横にはミミの長い犬みたいなのがいた。
「メリルか?」
「???」
出雲はよく分からないって顔してる。
「ルナ....それにレイジェンさん?」
2001/07/05(木) 17:24:10 三嶋 出雲
タイトル 馬鹿; 今日の気分 な〜んか陰謀?
コールさんの案により俺らは別れる事になった
俺の班はレイジェンさんとあの馬鹿!ルナだった・・・
これはなにか陰謀を感じるんだが・・・これは俺の気のせいか?
不満大有りの俺は道々ルナと喧嘩しながら歩きその度にレイジェンさんに
とめられた・・・・・何度目の忠告のあとだろうか?
「やめないか。二人とも。」
レイジェンさんがそういう。その時ズボッという音がする
なんだ?ット思い周りを見ればルナがいない
「ったー。何よこれ!落とし穴じゃないの。誰が作ったのよー。」
下のほうから声がするので下を見れば大きな大穴
「何してんだ?」
意味もわからず落とし穴に落ちたルナを見ながらそういう俺
「落とし穴に落ちたのよ!たすけろー!」
「.....そこだけもりあがっていたのに気づかなかったのか?」
レイジェンさんが呆れ顔で言う・・・確かに周りの土の色が違うな;
「うっ。仕方ないでしょ!落ちちゃったんだから。」
ガサッ
「メリル!」
ルナが叫ぶ・・・どうやらこの人物が「メリル」らしい
「メリルか?」
「???」
俺にはさっぱりだよ・・
「ルナ....それにレイジェンさん?」
なんか俺ってこの場に浮いてる存在?
う〜ん・・・どうなるんだ?
2001/07/05(木) 19:24:27 コーディル
タイトル ♪
「〜♪」
まるで鼻歌でも聞こえてきそうなコールの後姿を見ながら、凛耶、小春、未凪の三人は道無き道を歩いていた。
コールはコールでさも愉しそうに草を掻きわけ、下草を踏みしめ後ろの三人が歩きやすいように歩いている。
「・・・なんだってあの人はあんなに嬉しそうなの?」
ひそひそと前を後ろを歩く凛耶に小春は言う。
「さぁな?ああいう奴だからだろ」
もう呆れて何も言いたくないのか、凛耶はそっけなく返す。
「でも、優しそうな人でよかったです」
にっこりという未凪に小春は諦めたようなため息を付いた。
と、コールが止まる。
「?どうしたんですか?」
尋ねる未凪にコールは足元を指差す。
そこには草で見えない様に一本の糸が張られていた。
「ん?なんだ、そりゃ」
「ワナ、のようですねぇ」
「ワナ?!・・・なんだってそんなもの・・・」
「さぁ、なぜでしょうねぇ?ま、糸を切らなければ大丈夫ですよ。さっ」
コールは糸を跨ぐと未凪たちに手を差し出す。
一人、二人・・・三人が糸を越え終わった後、コールはその場にしゃがみ込む。
「このままだと危ないですから・・・こうしてっと・・・」
と、ワナが作動しないようにすると立ちあがり、好奇心溢れる笑顔を見せる。
「いや〜実に興味深いですね!!一体誰がこんな所にこのような仕掛けをしたんでしょうか?いや〜いやいや、さすが封印の森!!」
なにがさすが!なのか判らないが、コールはあ然とした三人に構わず、更に先へと進むのであった。
2001/07/06(金) 10:12:09 榊 凛耶
タイトル ふぅ。
「いや〜実に興味深いですね!!一体誰がこんな所にこのような仕掛けをしたんでしょうか?いや〜いやいや、さすが封印の森!!」
俺たちは4にん。俺に小春、未凪に、そしてさっきから楽しそうなコール。
「コール、楽しそうだな。」
俺はあまりにも楽しそうに歩いているコールに話し掛けた。
「えぇ!そりゃあもう!」
そう言いながら行く先々にある罠をひょいひょい解いて行く。
「…この罠作った人、可哀想ね…。」
小春が思わず言ってしまう。
でも無理ないかとも思う気がするんだけどな。
「あのぉ…皆さん?」
未凪が止まって一言。
「同じ所…歩いてません…か?」
「え?何で?」
「だって…この罠…さっきコールさんが解いたやつでは?」
2001/07/07(土) 17:29:06 三嶋 出雲
タイトル メリルサン♪
なんか少し時間が止まってからルナが口を開いた
「メ、メリルひさしぶりっ!!」
「え、ええでも・・・」
「ここから出て行け・・・か?」
レイジェンさんがそういうメリルさんも「はい。」っと言う
な〜んか俺にはさっぱりや〜俺ってばめっちゃ浮いてる
あぁぁ〜やっぱりこっちに来たのはあかんかったな;
「あの〜メリルさんでしたっけ?」
なんとなく話しを切り出そうとがんばる俺
「はい。で?貴方は・・・・?」
「あ、俺、三嶋 出雲いいます。よろしく。」
「え、あ、はい。メリルですはじめまして。」
なんかものすごく硬い会話・・・まぁここでは俺の服装と名前は変
らしいから・・・しょうがないのか?
「えっと俺達がここに来たのは実は訳があってですねぇ」
「はぁ・・・」
だ、駄目だ;なんかどっかの売り込みの人が玄関先で家の奥さんに
商品を進めているような・・;;俺がメリルさんとの会話に苦戦していると
ルナが横から口をはさむ
「えっとつまりこの馬鹿の言いたいことはメリルにこの封印の森のこと
教えてほしいってことなのよ」
ば、馬鹿ぁ;;でも今はそんな場合じゃ無いしな;
「ここの森のこと・・・ですか?」
「そうだ、あんたこの森にずっとすんでるんだろ?」
レイジェンさんがそう付け足す
「確かにそうですけど・・・いったい何を?」
2001/07/08(日) 01:44:16 メリル
タイトル 森のこと・・・?
突然目の前に幼い頃出合った女の子が現れた。
この前森であったレイジェンさんも一緒だ。
そしてその横に・・・
「えっと俺達がここに来たのは実は訳があってですねぇ」
・・・ちょっと変わった人がいた。
封印の森について知りたいとのこと。
「メリルが知っていることなんでもいいの!」
ルナが明るく話し掛けてくる。
「知っていること?」
メリルは森の動物がこの3人を警戒していないことに気が付いた。
(不思議・・・)
大抵人間には襲い掛かる動物達がおとなしくしている。
突然辺りが暗くなってきた。
「あ。雨が降ります」
メリルが空をみて呟く。
「ぬれるといけないから、皆こっちへ来て。メリルの住んでいる洞穴があるの」
三人を自分の住処に招きいれた。
今までこんなに近くで人と関わったことは無い。
洞穴は滅多に見ないほど大きく、中に家一件建つほどの広さと高さがある。
その端は今も掘り続けているのか、土が山積みにされている。
「メリル穴掘ってるの?」
それが目に止まったのかルナが聞いてくる。
「うん。ここの先に何かありそうなの。もうずっと掘っているんだけど・・・ここ変なの。外から見るとこんなに奥行きが無いのに、まだ壁が続いているの」
確かに外から見るとこの岩山には奥行きがあまりない。
こんな大きな洞穴を掘るのは絶対に無理だ。
「どうしてなのかなー?」
三人に飲み物を渡しつつ、メリルは首を傾げた。
2001/07/08(日) 09:07:18 ルナ
タイトル 洞穴
あれから私達はメリルが住んでるっていう
洞穴に行くことになった。その洞穴をみてみると
予想以上に大きかった。この穴、メリルが掘ったのかな?
「メリル穴掘ってるの?」
「うん。ここの先に何かありそうなの。もうずっと掘っているんだけど・・・ここ変なの。外から見るとこんなに奥行きが無いのに、まだ壁が続いているの」
う〜ん?私にはよく分かんないけど....そうなのかな?
「どうしてなのかなー?」
メリルはそう言って首をかしげながら私達に飲み物を渡してくれた。
私はその飲み物をこくこくと飲んでみた。
「おいし〜。何これ。」
私はちょっと感動しながら言った。
「そんなにおいしい?これそこの湖の水なんだけど。」
そう言ってメリルは湖を指さした。
「ぶっ。こっ、これそこの湖のなの?きたなくない?」
私は少し吐き出してしまったそれを見て言った。
「大丈夫だよ。きれいだし。」
「おい。俺にかかったじゃないかよ!」
ふっと出雲を見てみるとさっき私が吐き出したものが.....。
「ふん。そんなとこにいるから悪いんじゃない。」
「なんだよ!謝れよ!」
「はいはい。ごめんなさいね〜。」
「心がこもってないっつーの!」
「いい加減やめたらどうだ?メリルもいるっていうのに。」
レイジェンがまたまた呆れたように言う。
「あっ。いいですよ。二人とも仲がいいんですね。」
「「よくない!」」
げっ。またはもってしまった。前もこんなことあったよね。
なんかレイジェンもメリルも笑ってるし。
これからどうなるんだろう?
2001/07/08(日) 11:53:58 コーディル
タイトル あははv
未凪の指差した先を見て、コールは照れたように笑う。
「あははv私とした事が、罠を見つけるのに熱中していたようです」
「・・・ちょっと・・・」
小春の白い目にもめげる事無く、コールは辺りを見渡す。
「ん〜・・・」
「まさか、とは思うが迷った、なんてことは無いよな?」
「まさか!そうですね〜・・・じゃ、行きましょうか」
そう言ってまた歩き出すコールの目に影が映った。
またも立ち止まるコールに訝しげに何か言おうとした小春だが、自分達の進路の先にいるものの正体が判り、はっと息を飲む。
「・・・どうかしたんですか?」
「しっ!静かに。・・・良いですか?そのままゆっくり後ろへ下がって下さい」
「?なんだって・・・?!」
なんだってそんな事、と言おうとした凛耶も事の次第を理解した。
目の前にいたのはまるで虎のような豹のような、不思議な生き物だったが明らかに大人しい生き物には見えない。
「良いですか?ゆっくり・・・ゆっくり・・・」
そろり、そろりと後ずさりをしながら距離を取って行く。
だが、この森の中で後ろを見ずに後ずさる事は小春たちには不慣れな事。
「!!きゃっ!」
木の根に転んだ未凪の声と不思議な生き物、ジルックが動いたのはほぼ同時だった。
「っち!皆さん、木の上に逃げて下さい!!なるべく高く!!」
コールは腰に下げていたナイフを構え、ジルックを迎え撃つ体勢を取る。
「コール!!」
突進して来たジルックの鋭い爪の一撃を後ろに大きく跳び退り、かわしたコールは口の中でぶつぶつと何か呟いている。
尚も攻撃を繰り出してくる獣をぎりぎりのところでかわしながら、コールは口の中での呟きを終えた。
「グガアっ!!」
なかなか仕留められない事で苛立ちの一撃が大きくコールに振り下ろされる。
が、それをかわす事無く、今度は持っていたナイフで受け止めた。
「コールさん!?」
「・・・我が闇を知り、我が闇と共に歩め。我が名はコーディル・アンカークス!」
放った言霊と共に、ジルックの眼から今までの殺意が消え、大人しくなった。
「・・・え?」
「よしよし・・・。もう大丈夫ですよ、皆さん」
にっこりと笑うコールに三人はあ然と口を開けたまま見ていた。
2001/07/08(日) 15:50:33 三嶋 出雲
タイトル きたねぇ〜!!
メリルさんが案内してくれた不思議な洞窟・・・
飲み物をもらったものの・・・
ルナの野郎がこともあろうに人に飲み物吹きかけやがった・・・
「おい。俺にかかったじゃないかよ!」
俺は怒り満々でルナに言った
「ふん。そんなとこにいるから悪いんじゃない。」
反省の色無しのこのピンク
「なんだよ!謝れよ!」
「はいはい。ごめんなさいね〜。」
「心がこもってないっつーの!」
「いい加減やめたらどうだ?メリルもいるっていうのに。」
レイジェンさんがそう止める・・・
今日で何回目だろうかとふと思う。
「あっ。いいですよ。二人とも仲がいいんですね。」
「「よくない!」」
またルナと反論した台詞がハモった・・・
なんかレイジェンさんもメリルさんも笑ってるしな
不覚ッ!!
「ともかく!!聞きたいことがあるんや!!」
俺は一応本題に入ろうと必死なわけで・・・
「えっとこの森のこと・・・でしたよね?」
「そうです。なんかこの森に関して、っというか
この森に伝わる話とか、伝説・・・とかあったら教えてくれますか?」
「え?ええ・・・」
「ねぇねぇ」
ルナが横から口をはさむ
「なんだよ」
「あんたさぁ〜私に対する態度とメリルやレイジェンに対する態度違うくない?
なんかメリルさんとか超敬語だし。喋り方だって違うじゃん。」
「あたりまえや!レイジェンさんとメリルさんは良い人!
お世話になった人に対して俺はそれなりの敬意を表してるんや!」
「いっとくけど私だって恩人じゃない!しかも命の!!」
「で?どんな話があるのかしってますか?」
俺は奴を無視して話をすすめた。
2001/07/11(水) 13:52:21 メリル
タイトル えっとー
「森に伝わる伝説と言われても・・・メリルはここにいるだけで、あまりお話とかしないから良くわからないの・・・」
メリルの発言に出雲は目を点にした。
「知らない?」
「うん。知らないの」
「・・・・・・・・・・・・」
急におとなしくなってしまった出雲にメリルはどうすれば良いのかわからない。
「ええっと・・・でも不思議な場所なら知ってるよ!この洞穴とね、あとちょっと離れたところにすっごく大きな木があって、そこの根に穴があいてるの!」
「穴?」
「そう!穴!そこね、入れるの。入ると違う場所に行けるの。メリルは良く街に行く途中の道まで使うんだけど、帰りは歩きだからちょっと大変・・・!」
一気に話していたメリルだが、皆が真剣なので少し声のトーンが落ちた。
「あとの場所は・・・秘密なの」
他にもいくつか謎スポットを知っていたがあえて言うのはやめた。
「あのね・・・今皆が座っている岩みたいのね・・・動物なの・・・」
「!!」
三人が下を見てみると岩の出っ張りのようなところに目が見えた。
とても大きく、日本でいう恐竜のような生き物だ。
「な、何これ!」
ルナが腰を上げる。
「この子だけ人の言葉が話せる動物なの。森にずっと長く住んでいるからなにか伝説もしっていると思う・・・けど病気で寝てばかりなの。森のどこかに特別な薬草があると思うんだけど・・・」
2001/07/11(水) 19:36:23 立木 小春
タイトル 獣
森の中を アタシ達は粗一列に並んで 生茂る野草を払いながら歩いていた。
その間、コールは この森に仕掛けられた罠を次々に解き進む。
まるで、その罠を見付ける事を 楽しんでいるかのようなコール
途中、未凪が指摘し 同じ道を歩いている事に気付いたコールは
規制を図り 又、野草を払いながら進んでいた。
すると突然立ち止まったコール
今度は一体何・・?
"どうしたの?" アタシはコールにそう声を掛けようとしたが
其の異様な雰囲気と立ち込める殺気 一瞬、息が詰った様になり
声が出せなくなっていた。
「・・・どうかしたんですか?」 後ろから聞えた未凪の声と、
それに連なりコールが小さく振り返らずに指示を出す。
「しっ!静かに。・・・良いですか?そのままゆっくり後ろへ下がって下さい
良いですか?ゆっくり・・・ゆっくり・・・」
前に立ちはだかる獣は 小さく唸り声を上げていた。
身の危険を感じた後の二人も 続いてゆっくりと足を後ろに運ぶ
アタシはこんな草木生茂る森でなんか 歩いた事もなく、
頼るのは自分の足から辿る危険性と 勘だけであった。
「!!きゃっ!」
静かな森に響く 未凪の声と同時に振り向く
未凪は何やら木の幹に足を引っ掛けてしまったらしい
転んだ未凪を後目に前を向くと、一気にこちらへ近寄る獣の姿が目に映った。
「っち!皆さん、木の上に逃げて下さい!!なるべく高く!!」
大きな声で叫ぶコールは、腰に装備していたナイフを持ち 構えを取る。
アタシ達は 近くに生える大樹に なんとかよじ登り、コールの様子を見守って居た。
幾度も 突進してくる獣から、悉く身をかわしていた。
「此れが夢では無い」と、そう知ってから
この現実で起こっている事全て 命懸けなのだと云う事を改めて知る。
2001/07/11(水) 19:37:12 立木 小春
タイトル 主
「グガアっ!!」
獣が大きく声を上げる。
"危ない"と、そう思った瞬間、コールは持っていたナイフで獣を仕留めたのだった。
「・・・我が闇を知り、我が闇と共に歩め。我が名はコーディル・アンカークス!」
・・・・? コールが意味不明な言動を唱えた後だった。
其れまで剥き出しの殺気を露にしていた獣が、急に大人しくなってしまったのだ
コールはこちらを見遣ると又、ニッコリと笑い
「よしよし・・・。もう大丈夫ですよ、皆さん」
と、そう云うものの アタシ達はその一瞬の出来事を飲み込めずに居た。
何?・・・何だったの??
恐る恐る、樹から降りてコールに近付く。
獣はやはり、何者かに支配される様に 大人しく座っている。
益々理解不能だわ
先程 コールが唱えた意味不明の言動といい、一体この一瞬の間に
何が起こったと云うの・・・??
暫らくし、呆気に取られていた筈の未凪が その獣にゆっくり近付き、体を撫で始めた。
「…大人しくなったでしょう? こうして見るとなかなか可愛いとは思いませんか?」
またコールは穏やかに、そして面白そうに話す。
早速切り出したのは、榊凛耶だった。
「一体、どうやってやったんだ?」
「知りたいですか?」 「・・・・何だよ、もったいぶる気か?」
「いやいや…そんなつもりはありませんよ」
また薄笑いを浮かべて話すコールに 今度はアタシが問う。
「じゃぁ、話して頂戴。今、この瞬間に、一体何が起こったのか。」
「えぇ、それはですね・・・話すと長くなるのですが・・・・」
コールがそう言って話し出そうとしたその瞬間、
「…ならイイヮ」 「…長くなるのかよ…」
そう言って歩き出すアタシ達
其れを見てコールは 「待って下さい!一人で歩き回ると危険ですよ!」
"コールの長話を聞くよかはマシ"と云った様に、アタシ達は森へ歩き進むのであった。
2001/07/12(木) 09:01:46 ルナ
タイトル 薬草探しに!
「じゃあさ、その薬草ってやつをとりにいけばいいんじゃないの?」
私はメリルの話を聞いてその薬草をとりに行こうと思った。
「でもね、どこにあるかも分からないし....。」
メリルが不安げに言う。
「大丈夫だって。なんとかなるよ。どこかにあるんでしょ?
だったら見つかるよ。私探しに行く。」
私はそう言って立ち上がった。
「おい!マジかよ?こんな森の中、探し回ってたら死んじまうぞ。」
出雲が抗議する。
「じゃあ何?このまま何もしないでいいの?この動物の話聞かないかぎり
あんた達のこと分かんないのよ?」
「うっ。」
出雲は言葉につまってしまったようだ。でも、ほんとのことだし。
「とにかく私は行くよ。一人でも。」
私は決めたことはする!絶対にね。
「ふふふっ。」
そこでメリルが笑っているのに気がついた。
なんかレイジェンも笑ってるみたいだし。なんなのよ。
「????」
私が?っという顔をしているとメリルが口を開いた。
「ルナって昔と変わってないね。なんでも可能にしようとする。
うん。決めた。メリルも行く!」
メリルは荷物を持って立ち上がった。
「メリルも?ほんと?うれしいな。メリルがいれば動物もおとなしいし。」
私は心底喜んだ。ほんとは一人でちょっと心ぼそかったのよね。
「仕方ない。俺も行く。」
レイジェンもそう言って立ち上がる。出雲はおろおろしてる。
「レイジェンも?いいの?ここにいてもいいんだよ。」
「いやっ。みんなで行った方がいいしな。な?出雲。」
そう言ってレイジェンは出雲の方を向いた。
「はっ、はい。そうですね。俺も行きます。」
「何よ。さっきは行かないような態度だったくせして。」
私はじと目で出雲を見ながら言う。
「うるせぇな。みんな行くのに俺だけ行かないなんて言えるかよ。」
ちょっと小さい声で出雲は言う。できるだけレイジェンとかに
聞こえないように言っているんだろう。
こうして私達は薬草を探すために森のもっと奥に行くことにした。
森の奥にはまだ行ったことがなかったので
楽しみだと私はひそかに思っていた。
2001/07/12(木) 22:15:33 三嶋 出雲
タイトル 石?
メリルさんいわく!
おれらの座ってた石は生き物らしい
ともかくそれを治せばなにかわかるらしいけど・・・
問題は・・・
「それってどんなのかわからないんですか?」
俺はそうメリルさんに聞く
「さぁ・・・メリルもよくしらないの。」
ううっこの人なんかとっても・・・・
マイペース・・・
「そうだ!コールさんあたりならなんか知ってるかもしれんな!!」
なんとなく知ってそうだよな;多分
「確かにそうかもな。可能性はある。」
「でもひとつ聞くたびに長い話まで余計についてきそうなんだよね〜」
レイジェンさんとルナが言う
「確かに・・・でもそれしかなさそうやないか?」
「コールさんってどなたですか?」
唯一コールという存在をしらないメリルさんが聞いてきた
「俺もまだ知り合ったばかりだけどな。
なんかすっごく勉強ねっしんというか・・・
物知りな感じの・・・人かな?」
答えになってるのかわからないけど・・・
なんていえばいいのやら;
2001/07/14(土) 20:52:12 コーディル
タイトル ヒドイですねぇ・・・(苦笑)
スタスタと歩く三人を見ながら、コールはぽりっと頬を掻いて苦笑する。
「ヒドイですねぇ。でも、そろそろ止まった方が良いですよ!でないと本当に迷いますよ〜?」
のほほんと緊張感の無い声でそう言う。
と、ぴたっと止まる三人。
こんな森で迷子はやはり嫌なようだ。
「・・・ま、さっさとメリルとか言う奴を探そうぜ」
「そうですね」
そう言って頷きあった三人は振りかえって驚いた。
ほんの数メートル進んだだけなのに、深い木々に紛れ、コールの姿をすぐに確認する事ができなかったのだ。
「あ、動かないで下さいね。私がそっちへ行きますから」
そう声が聞こえると、手前の茂みが大きく揺れ、銀縁の眼鏡をかけたコールの笑みが顔覗かせた。
「さて、行きましょうか。今度はすぐにメリルさんという方は見つかるかもしれませんよ?」
「どう言うことですか?」
首を傾げて聞く未凪ににっこりと微笑みながらコールは自分の斜め一歩後ろに控えているジルックの頭をなでる。
「この子に私たち以外の人間のいる場所に案内してもらうからですよ」
「なるほど。それなら確かに早そうだな」
「さて、と。いいですか?私達以外のこの森にいる人間の場所を教えなさい」
ジルックと視線が合う様に座り込み、そうコールは命令を出す。
すると、ゆっくりとコール、小春、未凪、凛耶の匂いを覚えるように彼らの周りを一周すると、森の中を歩き出したのだった。
2001/07/23(月) 17:43:12 三嶋 出雲
タイトル 合流?
俺がコールさんの話をし終わった後
茂みがガザガサとゆれた
「モンスター!?」
ルナがそういうと皆が構える。
確かにでてきたのはモンスターだったが
そのあとでてきたのは・・・
「あれ?コール・・・さん?」
意外というか・・・『うわさをすれば影がさす』
っということわざは本当なんだと思った。;
「おや?」っとコールたちのほうも少しビックリしたようだった
「あ、あのね。この子がメリル!!」
ルナがコールたちにメリルを紹介する
「あ、はじめましてメリルです。」
っとメリルさんはコールたちにペコリとあいさつした。
2001/07/25(水) 22:29:10 コーディル
タイトル 発見
ジルックの後をしばらく歩いていると、なにやら開けた場所に出た。
と、思ったら聞いた事のある声。
出雲さん達が驚いた様子で立っていた。
「あ、あのね、この子がメリル!!」
ルナさんがそう言うと、メリルさんがぺこりと頭を下げた。
「あ、初めましてメリルです」
「あぁ、初めまして。コーディルと言います。コールでいいですよ」
もう今日二度目の自己紹介をすると、後ろからも自己紹介をはじめた。
「あ、私は沢村未凪です」
「立木 小春よ。よろしく」
「榊凛耶だ・・・」
メリルさんの方は丁寧にもまたまた頭を下げた。
「んで、さっそくなんですけどコールさんに見て欲しいんですけど・・・」
「?なんですか?」
「その・・・なんや、病気みたいで・・・」
ちょっと困ったように頭を掻きながら言う出雲さんに、小春さんは眉をよせる。
「病気?一体誰が・・・?」
「いや、人ではないんだ」
と、レイジェンさん。
はて?人ではないなら動物でしょうかね??
内心首を傾げながらもメリルさんに促され、洞窟の中へと入った。